いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ダイセイカイ

今週に入ってはじめて外に出た。

 

とはいってもゴミ捨てと郵便受けを見に行っただけなのだが。今週は朝から晩まで在宅勤務である。

 

今日は資料作成のため朝7時から働いていた。ゆえにマックスで残業を出したがいつもよりは早く上がれた。なので娘を連れてゴミ出し等に行ったのだ。

 

「おしい!あとすこしでダイセイカイだったのに」

 

空に浮かぶ少しだけ欠けた月を見て娘が言う。彼女の中では満月なら“大正解”だったのだろう。その斬新な表現力に羨ましさを覚えた。

 

ゴミを捨て、エントランスにある郵便受けに向かうまで、娘と手をつないで歩いた。風を浴びるのが本当に久しぶりに感じ、とても心地よかった。

 

気づけば木曜日。明日一日を無事に走り切ることができるだろうか。状況としては休日勤務もあり得るような緊急事態である。

 

それでも、娘と一緒に夜の風を浴びている間だけは、しばしそんな喧騒を忘れることができた。なんだ、外に出てみて“大正解”だったじゃないか。