いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

炭火焼肉

滴る肉汁、燃え上がる炎。トングを握る手が炙られ、火の粉を浴び顔も火照っている。久々の感覚。

 

もはや店で食べるのはいつぶりかも思い出せない。少なくとも息子を連れては初だ。今夜は七輪でいただく炭火焼肉店を訪れていた。

 

近所にありずっと行きたかったお店だが、入店できたのは初だった。何度かチャレンジしたのだが、いつもお客さんが多くて入ることは叶わなかった。

 

今日も急遽の思いつきだったが、開店前に少し並んでお店に入った。目をつけていたとおり、ファミリー向けの広々とした店内で、案内された席も八人席だった。おかげで子供たちを火から離して座らせられ、私たちも安心して焼肉を楽しむことができた。

 

目ぼしいものを一通り食べ、美味しかったものはお代わりをした。特にハラミと塩ホルモンが絶品で、他にも桜ユッケや冷麺、焼ニンニクも美味だった。

 

娘はイカが特に気に入ったようで、ひとりで一皿お代わりをしていた。サラダや野菜もパクパク食べており、デザートの冷凍イチゴまでを嬉しげに頼んでいた。七輪の炎を少し怖がっていたが、それくらいの方が変に近寄らないので安心して見ていられる。

 

お店に行けない代わりに、これまではお家焼肉で我慢していたのだが、久々にお店で食べる炭火焼きの美味しさは、お家のそれとは比べものにならなかった。これは定期的に通うことになるね。一口食べた時点で、妻とはそのように言い合っていた。

 

子供たちの火傷等もなく、ただただ美味しい最高の炭火焼肉だった。お会計はなかなか立派なお値段となったが、この満足感への対価だと思うと不足はなかった。またお腹が疼いたら、この店を訪れたい。