いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

はじめての魚釣り

お魚釣りに行ってみたい。

 

そう娘が言うもんだから、早起きして近所の釣り堀に家族で行ってきた。本当は川にでも行きたいところだが、私自身も数える程しか釣りの経験がない。

 

初心者なので、餌釣りを選び、竿やら網をレンタルした。さっそく子供優先エリアに陣取る。イカの切身を針に刺し、さっそく水面に糸を垂らす。

 

しばらく待つが、なかなか魚が食いつかない。周りの家族はテンポよく魚を釣り上げている。我慢の時間が続いた。娘も痺れを切らし始めて、私も気持ちばかりが焦っていた。

 

どうやらポジションが悪いらしい。魚が集まるベストポジションは、早朝から来たであろう家族たちが抑えていた。距離をとりつつ、できる限りでそのエリアに近づいて釣り始めた。

 

するとついにヒットする。釣り上げると、娘が網を構えて受け取ってくれた。釣れた!釣れた!竿を引くのが遅かったのか、針を飲み込ませてしまっていたが、それでもやっと1匹目を手に入れた。

 

その後は、徐々にペースを上げながら、順調に魚を釣り上げていった。途中、娘が釣り堀に落ちかけ泣いてしまうというトラブルはあったものの、落ちる寸前でなんとか受け止め、大惨事は免れた。

 

そして先にいた家族たちも帰ったことで、晴れてベストポジションに陣取ることができた。そこからはテンポよく魚がかかった。ただ下手くそなのだろう。なんどやっても針を飲み込ませ、そのたびスタッフに外してもらいに走るハメになった。

 

2時間後、最終的には12匹を釣り上げたが、そのうち4匹ほどは針のせいで弱らせてしまった。5匹までは持ち帰ることができたので、娘と一緒に選定し、残りを釣り堀にリリースした。

 

魚はすぐに持ち帰り、ネットで調べた方法でヌメリを取り、動画を見ながら腹を捌いた。初めてやったが、なかなか楽しい作業であった。要領は覚えたので、次回からはより円滑にできる手応えを感じた。

 

そして捌いた魚たちはさっそく昼食で焼いて食べた。めちゃくちゃ美味しかった。娘も最初は小さい1匹を選んだのだが、あまりの美味しさにおかわりを懇願し、2匹弱をペロリと平らげた。

 

私も妻も、歓喜の声を上げながらに舌鼓を打った。釣りを楽しんで、こんなに美味しいお土産まで持ち帰れるなんて。最高のレジャーを見つけた気持ちになった。

 

近所にあることだし、また度々利用することだろう。息子が大きくなってからも楽しみである。そして腕が上達した暁には、いつか本物の川釣りにも。