いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

鬼メンタル

娘の幼稚園は夏休みに入っている。

 

今日は習い事もなかったので娘が一日中家にいた。私は部屋にこもって在宅勤務をしているのだが、結構な頻度で妻が娘を叱りつける怒声が聞こえてくる。

 

ある程度はしょうがないとは思うのだが、どれも過去に同じことで叱ったことがあるような内容だったので、やるせない気持ちになった。

 

しかも驚愕なのはその後である。妻に叱られた数分後には、いつも陽気な歌い声や楽しげなひとり遊び声が聞こえてくるのである。これには呆れ返って白旗を振りたくなった。こんなにも打っても響かない、切り替えの早い子をどのように躾けたらよいのだろう。

 

彼女の強メンタルは、この世知辛い社会を生き抜いていくためにはきっと助けになってくれるだろう。嫌なことがあっても、まあいいかと気持ちを切り替え、楽しく生きていってくれるに違いない。

 

ただ一方で、指導者やリーダーからは疎まれる存在にもなりそうだ。学校の教師や会社の上司など。将来彼女の上位者になるだろう方々を思い浮かべ、早くも申し訳ない気持ちが芽生えてくるのであった。

 

とはいえ親としては、匙を投げるわけにはいかない。相手が鬼メンタルを備えた猛者であろうとも、挫けず指導を試みなければならないのだ。心を強く持つぞ!