いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

6月下旬のベランダディナー

6月下旬の日暮れはこんなにも遅いのか。

 

6時半なのに透き通った青が広がる空を見上げながら、小さな驚きを噛み締めていた。妻が物知り顔で夏至の説明をしてくれて、8月頃よりも今の方が昼が長いということを初めて知ることとなる。

 

中年になっても初めて知ることがまだあるものだ。私のように世間知らずであれば尚更であろう。それでも青空からは目が離せられず、流れゆく白い雲がつくる造形に様々なイマジネーションを膨らませていた。

 

家族でベランダディナーをした。

 

夕方みんなでモールに出向いて、ベランダ用のミニテーブルを購入した。食材も買い込み、日が暮れる前から料理を並べた。芝生の上にシートを敷き、その上にミニテーブル。その横にはリクライニング式のアウトドアチェアーも置いた。

 

子供らも楽しげな様子で夕食を食べ終えた。しばしベランダで遊び、しばらくするとリビングに戻りふたりしてテレビを見始めた。

 

その様子をベランダから眺めながら、私と妻はしばしリラックスした時間を過ごした。徐々に空が暗くなり、肌寒さを感じた頃に後片付けをした。いい気候で心地よい夕食タイムであった。

 

雨の降らない6月下旬の夜のことが好きになった。