いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ありがとうにキュン

息子は「ありがとう」が上手だ。

 

ささいなことでも、何かをしてもらうたび、「ありがと」と恭しくお礼を言ってくれるのだ。最初は私たちの物真似だったのだろうが、今ではすっかり習得し、毎回欠かさずに口にしてくれる。

 

私はそれを聞くたび、毎度のことながら大人じみた礼儀作法にキュンと心掴まれてしまう。その言い方自体も可愛いということもあるが、やはり子供から真っ直ぐにお礼を言われたことに対して、小さな感動を覚えてしまうのであった。

 

妻とも、人間関係において大切な「ありがとう」を我が子にしっかりと教えられて嬉しいねと、喜びを分かち合っている。このままどうか捻くれず、どんなときでもお礼を忘れない、素敵な男の子に育って欲しい。

 

ただ一方で、息子がなかなか素直に口にできない言葉も存在する。「ありがとう」と双璧を成す重要用語の「ごめんなさい」である。

 

こちらはなかなか自分からは言うことができず、毎回私たちから厳しく促されて、しぶしぶ口にするというのが大半のパターンである。

 

「ありがとう」のように、こちらも自然に言えるようになって欲しいものだ。もちろん、心がこもっていないと意味がないので、こなれ過ぎても嫌なのだけど。