いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

思いつきの京都泊

朝起きて、今日はどこに行こうかと妻と話した。

 

ぼんやりと思いつくのは京都の嵐山なんだよね、という妻に賛同し、どうせ行くなら日帰りは億劫だからと私は宿を探し始めた。

 

いくつかめぼしいところはあったものの、これといってしっくりこなかった。すると、妻がもうひとつの候補として京都市動物園を提案してくれた。

 

なるほど、以前行ったときにとても気に入った記憶があるし、ちょうど最近息子も動物園に行きたいと口にしていた。

 

妻は日帰りでいいと言っていたが、私は往復の移動を一日でしたくなかったのでやはり宿を探し始めた。すると、比較的できたばかりのホテルで、気軽に素泊まりできそうなところを見つけた。

 

目的の動物園からも電車で10分ほどの距離だし、なによりリーズナブルな価格でお財布にもやさしい。宿代が節約できた分、食事やスイーツに気兼ねなく贅沢できそうだ。

 

そんなわけで、ふいの思いつきだったが当日に宿を押さえ、宿泊の準備を済ませて家を出た。途中、乗り継ぎの駅で昼食を済ませ、快速電車に乗ってホテルを目指した。

 

ホテルのチェックインを済ませ荷物を預けると、急足で京都市動物園へと向かった。閉園まであと1時間半程度だったのだが、そんなに広い園内ではないので結局は十分に全部を見て回れた。

 

動物たちの多くはお部屋に入ってしまっていたが、それによりガラス越しではあるが普段よりも近い距離で動物たちが見られ、子供たちも嬉しそうだった。

 

お土産を買って動物園を後にする。その後はホテル近くまで戻り、予約していたお洒落なイタリアンで夕食をとった。どの料理も美味しくて、子供らも勢いよく食べていた。

 

帰りにコンビニにより、晩酌用の夜食とお菓子、明日の朝食を買って、ホテルの部屋へと入った。とてもこじんまりとした部屋だったが、清潔感はあり、居心地は悪くない。

 

明日のチェックアウトの時間もゆっくりなので、今夜は楽しい夜を過ごそう。束の間の非日常を味わおう。