いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

お友達家族と焼き肉

今夜は行きつけの焼肉屋でお食事会。

 

長い付き合いになる娘のお友達の家族と約束をしていたのだ。先週末に公園で遭遇し、その流れから実現された焼肉屋だった。

 

私たちの方が早く到着し、約束の時間も過ぎたので先に食べ始めた。少しして向かう家族もやってくると、すぐさま子供らは隣同士に密着して楽しそうに戯れだした。

 

焼肉もいつも通りに美味しくて、まずは満腹になるまでそれぞれ肉にがっついた。全員が食べ終わり、子供らが席横のスペースで遊びだした頃から、大人でこじんまりと固まり、それぞれに会話ができた。

 

話題は、直近で決定した向こうのパパの転勤について。行き先は東京。この3月か4月から、まずはパパだけが引っ越し、単身赴任をスタートさせるらしい。

 

本社は大阪にある企業なので、何年くらいで戻ってくるのかを尋ねると、普通にいけばもう大阪に戻ることはないルートらしい。なんでも、東京側にも本社があり、パパさんがいる部門の本社機能は東京側にあるらしいのだ。

 

まさかの片道切符だということで、今回の転勤話がいかに大ごとで深刻な話なのかを理解した。本人は諦観をにじませ笑っていたが、奥さんは明らかに不安を抱えているようだった。

 

話せば話すほど単身赴任を解消し、家族も東京に行くタイミングの答えが見つからず、子供達の学校もあるので、誰かが犠牲になり、泣く泣く大阪を離れる道しかないことは明確だった。

 

事業会社を離れなければ、去年にでも私の身にも訪れる可能性があった事態だ。終始、冗談も混じらせながら明るく話していたが、彼らのこれからの人生に勝手ながら希望の光を見失っていた。

 

とはいえ、他人がどうこう言える領域ではないので、彼らが出す結論を受け入れ、笑顔で応援しようと思う。まだ彼が大阪から離れる前にあと一度くらいは会えるだろうから、残りの期間を大切に過ごしたい。