いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

はじめての献血

恥ずかしながら、私は昨日はじめて献血というものを体験した。

 

会社のビルに献血バスが来ていたのだ。社内でも積極的な協力が呼びかけられており、私も同僚と上司から勧められ行くことにした。

 

もともと注射が苦手なので献血についてはこれまで避けてきたのだが、協力の呼びかけをスルーするたびに、どこか心苦しさを感じていた。

 

そんななか、今回は同僚からの熱心な誘いもあったことで意を決し、はじめて献血をすることにしたのである。

 

係の人にはじめてだという旨を伝えると、初心者の首掛け札を渡してくれた。なんでもこれを掛けていると、看護師さんも優しく対応してくれるらしい。

 

基本情報を用紙に記入し、献血カードをつくり、アンケートに応えた。その間渡されたペットボトルで水分を補給する。

 

医師の問診を受け、血圧を測定。血液の濃度と型を調べる為の採血をし、いざ献血バスに乗り込んだ。

 

採血はベッドに横になりながらすること、1回に400mlも採ること、10分くらい時間がかかること等、初めてなのでそのひとつひとつに驚いてしまった。そのたび質問をしてしまったのだが、看護師さんは丁寧にいろんなことを教えてくれた。

 

太い注射針で刺されたときは少しだけ痛かったが、献血が終わったあとには晴れ晴れとした気持ちになった。

 

なんだかやっと社会人になれたような、立派な大人になれたような。大げさだけど、少しだけそんな誇らしい気持ちを抱いてしまった。

 

血を入れ替えることは健康的にも良いと聞くし、無料で血液検査もできる。なにより、血を求める困った人たちの役にたて、良いことをした気持ちになれる。

 

そう思うと、率先して献血に協力する人たちがいる理由もわかるような気がした。たしかに良いことづくしの行いなのだ。

 

今回せっかく献血カードを作ってもらったので、次回からも機会があればできるかぎり参加しようと思う。

 

ちなみに妻にそのことを伝えると、とても褒めてくれたので嬉しかった。