いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

恣意的カラオケ採点

最近、娘とお風呂に入るときにやることがある。

 

カラオケ採点だ。娘が歌を歌い、それに合わせて私が、曇ったガラスに指で折れ線グラフを描いていく。

 

一応は音程の良し悪しを踏まえて、というテイにしているのだが、ぶっちゃけて言うと、かなり恣意的な採点である。歌詞を言い淀んだり等、わかりやすい点を除けば、気分によってグラフが右上へと伸びていく。

 

それでも娘は、その採点結果を強く気にしているようで、歌い終わるたびに何点だったかと真剣に聞いてくる。良い点数だったら喜ぶし、悪い点だったら心から残念そうにする。

 

今日などは、歌っている途中にグラフを見ると、動揺するからと、私に背を向けて歌っていた。そんな健気な姿を見ると思わず点数が甘くなってしまうのだが、そんなことばかりしていると点数が青天井になってしまうので、いい塩梅で点数を散らしている。

 

娘が何度も歌っているのは、先日見たドラえもん映画のテーマ曲でNiziUの最新曲だ。まだ完全に歌詞を覚えてはいないのだが、繰り返し歌っているだけあり、またその都度、伴奏として音源を流しているだけあり、どんどんと上達しているのであった。

 

それにしても、私が気分で付けている点数に一喜一憂する娘は、子供らしくて本当に愛おしい。私が出した最高得点の92点を、心から誇らしく思っているようだ。もしかしたらお友達にも自慢しているのかも。