いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

初めての自治体提案

今日は地方自治体向けの提案を行った。

 

私が初めて書いた提案書。ただ、最後の仕上げ作業だけは、忌引きを取る必要が生じたため急遽上司へと引き継いだ。とはいえ9割方は私作の資料内容であるので、プレゼン当日も連れてってもらえた。

 

長い電車とタクシーを乗り継ぎ、県庁のプレゼン会場に到着した。プレゼンターは上司。とはいえ、私も初めて参加する公募案件の審査会なので、順番を待つ間、程よい緊張感に包まれていた。

 

上司のスマートなプレゼンは好評を博した。帰り道で上司ふたりが口を揃えて言っていたが、質疑応答やコメントが、過去最高に良い反応であったらしい。確かに審査員の面々は、もはや私たちに受注させることが既に決まっているかのような口ぶりで、受注した後の進め方などへの要望や期待を伝えてきていた。

 

帰りの電車に少し時間が空いたので、上司たちに連れられ、駅の中のバーで、気の早い乾杯をした。最年長の上司の奢りで、上司ふたりはクラフトビールを、酒が苦手な私はジンジャーエールをご馳走になった。

 

これで受注しなかったら人間不信になるわ。プレゼンターの上司はそんなふうにさえ言っていた。ということは、受注確度は限りなく高いのだろう。

 

私が作り上げた提案内容が受注されるのは、もちろん光栄で嬉しいことだ。ただ一方で湧き上がってきたのは、受注したら今後定期的に、こんなに移動時間をかけて、何度もここを訪れなければならないのかという、実務面を面倒臭さがる気持ちであった。

 

喜んでいいのか、悪いのか。まあ、まだ正式に結果が出たわけではないのだし、面倒臭さがるのはそのときまで取っておこう。とりあえずは、時間をかけ作った提案書が良い形で日の目を見たことを素直に喜ぼう。