いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

娘からのSOS

娘からボットにSOSが届いた。

 

ボットとは、娘に小学校へ行く際に持たせている音声通信のできるGPS端末である。下校時には、いつも娘から「帰るよ」という音声メッセージが届く。

 

しかし今日は下校時に雷雨が降っており、娘から雷が怖くて帰れないと、いくつもの悲鳴のような声が送られてきた。

 

これまでも「転んで怪我した」とか色々な理由で、迎えにきて欲しいと頼んできたことはあったのだが、今回はなにやら本当に怯えている声色だった。

 

そこで私は仕事を中断し、雨ガッパに自転車のスタイルで娘を迎えに行った。家から10分ほどのところで、傘をさしトボトボ歩く娘を発見。いそいで自転車に乗せて家へと帰った。

 

結局、家に帰り着く頃には雨足も弱まっていたのだが、娘はとにかく嬉しそうだったので良かった。後から聞いた話では、一緒に帰っていたお友達がお父さんに車で迎えにきてもらったようで、途中からひとりになってしまったらしい。それは心細かっただろう。

 

結果としてそんなにオオゴトではなかったのだが、娘のSOSに機敏に反応し助けに行く父親の姿勢を見せられてよかった。傘をさす娘は本当に小さく見えた。