いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

自分の名前

息子が自分の名前表記を認識したようだ。

 

お風呂上がり、下着を着せるたびに、そのタグに書かれたひらがな表記の自分の名前を確認し、書かれてあるとそれを嬉しそうに読み上げるのだった。

 

「◯◯ ◯◯ってかいてある♪」

 

苗字から名前までをひとつの塊のように、まるで魔法のおまじないみたいに嬉々として唱えるのだった。

 

前に一度、そこに書かれているべきタグに、自分の名前が書かれていない下着があった。幼稚園でお着替えをするため、基本的に全ての下着には彼の名前が妻の手で書かれているはずなのだ。

 

彼は自分の名前がないことに困惑し、目に見えてあわあわしだした。魔法のおまじないがないことで、どこか落ち着かない様子だった。すぐにママに言いに行き、マジックで名前を書いてもらっていた。

 

今日もお風呂上がりにタグを見て、よしよしと満足そうに確認していた。さらには水筒に書かれた自分の名前。お皿に書かれた自分の名前。

 

幼稚園でも先生から名前を呼ばれたらしっかりお返事できているようだし、どうやら自分の名前を気に入ってくれているようだ。名付け親としては嬉しい限り。