いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

illustration 村上春樹と装丁 植物を描く

雑誌『illustration』の最新号を読了した。

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初めて購入した雑誌だ。これまで存在も知らなかった。Amazon村上春樹の本を検索していた際にオススメとして表示され、美しい表紙と興味ある特集テーマに惹かれ、予約注文するに至った。

 

お目当ての村上春樹の特集は期待通りに読み応えがあった。近年作品の実際の装丁を担当した方々のインタビューもあり、最終版に至るまでの試行版の数々についても興味深く眺めることができた。

 

本当に細かい点までこだわり抜いて、我々の手元に届く形になっているんだなと再実感し、改めて書籍に対する愛着が湧いた。また特集の最後には全村上作品の装丁がコレクション的に並べられており、彼の作品の変遷を味わう上でも有益な内容であった。

 

さらには、もうひとつの特集だった『植物を描く』も読んでいて面白かった。私も少し前に植物にハマっていたのでその魅力については少しはわかるつもりだ。いろんな表情を見せる植物をイラストにする過程は、スキルがある人には堪らなく楽しい作業であろう。

 

また、イラストレーションの雑誌ということで、全編通してどのページもオシャレな構図となっていて、ただパラパラめくり、ページを眺めているだけでもワクワクとさせられた。私はこのようなセンスについてはからっきしなのだが、素人目で見ても綺麗だなと思えるものが多かった。

 

さて、村上春樹の特集ということで、これまで知りもしなかった雑誌を読んでみたが、なかなか新鮮なものであった。良い雑誌だと思ったので、また気になる特集が組まれた際には読んでみたいなと思っている。