いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

春のリフレイン

久しぶりにpomeraで日記を書く。

 

なんだか無性に書きたくなったのだ。ここのところ、日記はスマホでささっと書いていた。日々のデータを書き残す感覚、もはやルーティーンとして書いており、ほとんどの場合、文章を楽しむ余裕は感じられないものであった。

 

ここまで書いて、やはりpomeraのキーボードは指きもちいなと感想を持つ。適度に弾む指、静かに音を立てるキーがとにかく心地よく、なんだか音楽を奏でているような感覚を味わうことができる。少なくとも、スマホでこれまで綴ってきたそれとは、競技や目的が異なるのは明らかだ。

 

と、気がつくと余計なことにばかり指が走ってしまうので、日記としての内容に戻ろうと思う。今日は家族で車に乗って、和菓子を買いに隣町まで出掛けていた。昨日は一日公園でめいいっぱい遊んで身体が疲れていたので、甘い物をつつましく食べたい気持ちになったのだ。

 

妻や娘も和菓子が好きなので、私の提案にはすぐに賛同してくれた。いろいろとお店の候補を洗ったが、結局は妻が最後に見つけてくれたよさげのお店に向かうことにした。

 

お店は写真で見ていたとおり、よい雰囲気で、期待していたイートインスペースはなかったが、銘々に好きな物をカゴにいれ、とにかく食べたいだけを買って店を出た。近くの広めの公園に移ると、テーブルにそれらを広げ、気持ちの良い春風を浴びながら(それとたまに舞い降りてくる木の葉をよけながら)昼食と和菓子を美味しくいただいた。

 

私と妻はしばらく甘い余韻を味わいながら、公園の外にあった満開の桜の木を眺めて話をしていた。子ども達はひととおりを食べ終わると、わくわくする見た目のアスレチックに向けて早々に駆けていっていた。

 

期待したとおりにほのぼのとした日中を過ごすことができ、帰りの車の中では運転手の妻を除き、みんなでうたた寝をしてしまった。昨日と今日のセットで完成する素敵な週末であった。

 

そのようなうららかな気持ちのおかげもあって、今夜はpomeraを使って久しぶりにしみじみ日記を書きたくなったのかもしれない。薄ピンクの満開の桜と苺大福のまろやかな甘さが脳裏でリフレインしている。